人と街をつなぐインフラの指揮者――。5年の現場経験を経て見つけた、仕事のやりがい

INTERVIEW_PART2

中村 誠さん

0.プロフィール

建設会社に入社して現場監督として5年間経験を積みました。現在はインフラディレクターとして下水道工事プロジェクトを統括しています。休日はランニング等身体を動かすことが趣味で、地元のボランティア活動にも参加し、地域貢献を大切にしています。

1.インフラディレクターになろうと思ったきっかけは?

父が土木技術者だった影響で、幼い頃から工事現場を見る機会が多く、大きな構造物が少しずつ完成していく過程に魅力を感じていました。成長するにつれ特に上下水道インフラの重要性を実感し、人々の生活を支える仕事に携わりたいと強く思うようになりました。現場監督として働く中で、プロジェクト全体を俯瞰して管理する面白さを知り、より大きな責任を持ってインフラ整備に貢献したいと考え、この道を選びました。

2.インフラディレクターとして働いてみて、どんなやりがいを感じますか?

最も大きなやりがいは、多様な専門分野のメンバーをまとめ上げ、一つの大きなプロジェクトを成功に導くことです。設計者、施工管理者、安全管理者など、それぞれ異なる視点を持つメンバーが協力し合い、困難な課題を解決していく過程は本当に刺激的です。また、完成した下水道施設が地域住民の生活向上に直接貢献していることを実感できる瞬間は格別です。工事完了後に住民の方から「ありがとう」と声をかけていただいた時は、この仕事を選んで良かったと心から思います。

3.インフラディレクターの仕事で大変だったことや苦労したことは?それをどう乗り越えましたか?

初めて大規模プロジェクトを任された時、各部署との調整がうまくいかず、工期に遅れが生じてしまったことがありました。技術的な課題と住民対応を同時に進める必要があり、一人で抱え込んでしまったのが原因でした。この経験から、チーム内での情報共有の重要性を学び、定期的な進捗会議の設定や、課題の早期共有を徹底するようになりました。また、先輩ディレクターにアドバイスを求めることで、効果的な問題解決手法を身につけ、現在では予期せぬトラブルにも冷静に対応できるようになりました。

4.インフラディレクターになって「よかった」と思う瞬間は?

昨年担当した老朽化した下水管の更新工事で、長年浸水に悩まされていた地域の排水能力を大幅に改善できた時です。工事期間中は住民の皆様にご不便をおかけしましたが、完成後の大雨の際に浸水被害が解消されたと聞いた時は、本当に嬉しかったです。また、新人の技術者が私の指導のもとで成長し、難しい技術課題を自力で解決できるようになった姿を見た時も、大きな達成感を感じます。人を育て、社会に貢献できるこの仕事に誇りを持っています。

5.これからインフラディレクターを目指す人へのメッセージをお願いします。

インフラディレクターの仕事は確かに責任が重く、様々な課題に直面しますが、それ以上に大きなやりがいと成長機会があります。一つのプロジェクトを通じて多くの人々の生活を支えることができ、チームメンバーと共に困難を乗り越えた時の達成感は何物にも代えがたいものです。技術的な知識だけでなく、コミュニケーション能力や問題解決力も身につきます。社会に必要不可欠なインフラ整備に携わる、誇りある仕事です。ぜひ挑戦してください。

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